2017年1月8日日曜日

Beo Sound 2



この頃、いろいろなIoT 機器を使う機会があるが、今日は少し変わったBeo Sound 2 を紹介しよう。

BANG & OLUFSEN という デンマークの会社が売っているIoT スピーカー。いやIoT Music クライアントと呼びたい。


おバカBluetooth スピーカーではなく、Linuxベース、WiFi を通じて TuneIn などの音楽配信サービスに直接接続して音を鳴らす。言い換えれば、スマホやコンピュータで 配信サービスをアクセスするのではなく、Bro Sound 2 自体がクライアントとしてログインして音楽をストリームする。


Linux Kernel 3.9
TuneInを操作

設定時は最初Bluetooth で接続し、もしiPhone だったら、AirPlay のスピーカーとして WiFi 情報をかすめとり、インターネットに接続する。賢い。

Bluetooth スピーカーと比べ、Beo Sound 2 は自律的に動くので、iPhone や Mac を動かしている必要もない。上部の円形アナログボリュームや、ボリュームの上にあるタッチパネルを駆使した、ヒューマンインターフェイスがすばらしい。 例えば、ご丁寧に近接センサを装備。人体を感知して、タッチパネルをどの方向から触っているかを判断している。スピーカーの360度どの方向から触っても、操作する人から見たタッチパネル(円形)の右は右、左は左だ。

もちろん、音も良い。

音が良いといえば、ソニーの力作 グラスサウンドスピーカー があるが、使い勝手は、完全に負けている。ユーザーを見ず、デバイス中心に設計したのか、音量コントロールをするのに、スピーカーをひっくり返してボタンを押したり、スマホを探して調節することが必要。

Beo Sound 2 -- 値段は高いが、IoT のとても良いデザイン例だと実感した。









2016年11月24日木曜日

ネガティブ関税?!

今日は一味ちがうコンテンツ。IoT には関係ない

この数ヶ月、酔っ払うとトランプが勝つと主張してきて、みなにバカにされ、4人と賭け、逆に勝った! 調子にのって、書いてみよう!




トランプ氏が大統領に就任した際には、

  • 米国内での大幅な財務支出増加
  • 所得税等の減税
アメリカ経済の成長をもたらし、同時に、アメリカ国内金利が上昇します

金利が上昇すれば、必然的に為替に影響を及ぼし、円安、ドル高になります。

ここまでは、みなが想像していること。さてこれからどうなるのだろう?

アメリカの競争力、輸出を支えるために、ドル高は不利で、ドル安政策に走るだろうといういうのが、一般的、優等生的意見。つまり、1ドル110円ぐらいで一度落ち着き、それからまた下がると思っているアナリストも多い。

結論に飛ぶが、円安、ドル高は、恒常的にもっと進み、1ドル160円−200円時代が訪れると同時に、アメリカにおける高関税、また日本における「ネガティブ関税」のような自由貿易にツバを吐くようなパワープレーが罷り通ると考える。

背景1 日本は金利を絶対に上昇させられない。 これは、膨大な不動産貸出や、高齢者層の金融資産があることで、金利は限りなく0、もしくはRedenomination (デノミ)が必要だから。日本の金利が上昇せず、アメリカの金利が上昇すれば、ドル高になる。



背景2 根本的に日本の将来は暗い。少子老齢化が進み、社会保険費がかさみ、あるのは、高齢層の金融資産と、急速に衰退しつつあるテクノロジー産業だけ。国の全体的価値が下がっていくときにその国の通貨が高額で取引されるはずがない。



でもでも、トランプは自国の産業推進のため、どんどん製品を輸出したい。 このとき、優等生アナリストは「為替に影響を及ぼしドル安が進むようにする」と主張するだろう。トランプはそんなにお行儀はない、もっと直接的なアクションを取るだろう。

不平等交易が行われていると思われる国からの商品に高額の関税をかける。これはトランプも公言してきたが、でも、あまり直接的で美しい解ではない。アメリカ国民の生活コストも上がるし、それに対して世論も反対するだろう。

だとしたら、トランプは、他国政府を恫喝して、そうネガティブ関税を作らせる。 これまで歴史的にあるかどうかわからないが、物品を輸入するときに、国庫から金を出し、安くする。 例えば シボレー1台を300万円で輸入しようとするときに、税関で、100万円拠出し、200万円にしてくれる。素晴らしい。アメリカ製品の競争力は上がるし、日本としても自国の製品に高い関税をかけられることもない。

かなり、突飛な考えかもしれないが、どうだろう? できるかな?  反論、ご意見、募集中。

PS 早寝して、早朝ウトウトしているときに思いついた次第。 2016/11/24 5:30AM.


2016年9月6日火曜日

最悪のユーザーインターフェイス

IoTの基本要素の一つは「カプセル化」。言い換えれば「アプライアンス」であること。

アプライアンスといえば、電子レンジ。

「チンする」と日常語になるように、電子レンジは優れたUIを持っていた。つまり、ひねって、ダイアルを回すと動き、終わるとチン。設定と起動が1動作、至ってシンプル。時間設定もボタンやスライダーではなく、手首のヒネリ角度でブレがなく的確に。

ビューティフル! 

残念ながら、数年前から使っている電子レンジ。教材になるぐらい「ひどい」。 

このレンジはもらいもの。昔から使っていた電子レンジのドアセンサーが不良なのか、ドアが開いたまま加熱が始まるようになった。 メーカーに報告したら、即座に新品交換対応してくれた。すばらしい対応だ。ただし、交換作業員が「この新しいレンジ使いにくいって評判わるいけどごめんなさいねー」と言って帰ったのが悪夢の始まり。

ではお待ちかねの、史上最低最悪のユーザーインターフェイス(UI) 公開。






2016年9月5日月曜日

WebBox #2 Byte Magazine


まだ、IoTという言葉がなかったころの、 IoTデバイスであったWebBox 。 開発から少しして、競争が出てきた。 こんなこともあった。そのころの製品比較記事だ。

Byte Magazine って覚えているかたはもう40かな? パーソナルコンピュータが始まった頃創刊され、日本ではマグロウヒルが約本を出していた。 Dr. Dobb’s Journal も懐かしい。

1997 年、Byte にWebBox, Twister (Cisco) とWebZerver (Microtest) の比較記事が出た。 Webbox が”Byte Best" で勝利!

デザインは絶対的感性と経験から生まれる。Acala もよろしく!

 






2016年8月12日金曜日

どうぞ泡洗浄してください!


全天候型の弊社IoT デバイスは、いままで不可能であった泡洗浄に対応する。HACCP で著名な加藤先生は言う:

ある総菜工場でコンベアオーブンがかなり汚れていたので、泡洗浄をしたらいいと提案したが、しばらくしてから「納入業者から、洗わないで欲しい」と言われたと連絡が来た。古い型では洗浄を考えていないものもあり、まだ使用していることもあるのだが、この機械はそれほど古いものではなく、念のため確かめたらたった3年前のものだ。製造現場としては泡洗浄の効果は聞いていて、是非取り入れたいということなので、今度は製造メーカーに聞いてもらったところ、胸を張って「この機械は洗えません」と、まるで自慢しているようだ。家庭の台所でも、グリルやガス台はちょいちょい洗うのに、大量に食品を調理する機械を「洗うな」とはどういう感覚なのだろうか。人は風呂に入って石鹸を使うが、同じことだろう。
私たちは、「どうぞ洗ってください」と胸を張って言える。

Acala をよろしく!

泡洗浄の動画

2016年8月10日水曜日

ゲージ





















弊社サービスで一番気合いが入っているのは、温湿度ゲージだ。


















航海機器で著名なRaymarine社の新製品はデジタルだけど、アナログ表現を大事にしている。

Raymarine サイトへ
真似された気分 ;-)



2016年8月9日火曜日

WebBox のレガシー

1995年にWebBox を開発してから、ラスベガスのCES に展示したり、製品を抱えてアメリカツアーをしたり、サンドヒルロードのベンチャーキャピタルを訪ねたり、いろいろあったが、そのころの昔話を一つ。

いまも元気でおられるが、Sonny Burkett さんという親友がいる。彼がこのWebBox のアメリカキャンペーンを引っ張ってくれた。



Sonny Burkett さん

ことの始めは、1990年ごろ、業務で必要な、あまりに高いIBM のハードディスクや、Kingston Technology のDRAM メモリー (この頃はSIMM) をアメリカから直輸入していたことから始まる。Kingston Technologies のディーラーリストを見て、電話をかけ始めたら、彼の会社にあたり、関係が始まった。彼は今は亡きAST Research 時代から、Kingston の創立者 John Tu と David Sunの親しい友人でKingston Technology のディーラーをしていたのだ。 (Kingston は孫さんが手がけた最初の大規模M&A対象として知られている。)

Sonny に相談をして、WebBox のアメリカツアーが始まった。

訪問先の一つに、Sonny さんの友人がCEO であった LANTORNIX があった。WebBox のサンプルを提供した。 WebBox が、XPort デバイスサーバ のプロトタイプになったのは紛れもない事実だろう。